モスクワ。ロシア・ノーボスチ通信社。
日本の外務省の報道官は、ロシアと日本のリーダーは、平和条約締結に向けて、お互いの相互協力関係を確立し高レヴェルの交渉を継続することで合意に達したことを記者団に発表した。
日本の首相福田康男とロシア大統領ウラジミール・プーチンとプーチンに選ばれた次期大統領ドミトリー・メドヴェジェフとの交渉の結果について、報道官は、両国の指導者は、両政府とも平和条約締結のため両国が受け入れられる解決策を模索する高レヴェルの交渉を継続していかねばならないことで意見を共有した。
このために両首脳は、両国の政府に新しい指示を出すことで合意したと日本の外務省報道官は述べた。
ロシア政権に誰が就こうが我々日本の立場は固い。日本は相互が受け入れられる解決方法で平和条約締結の問題を解決すべく努力することを日本の外務報道官は指摘した。
平和条約の問題は日本としては、南クリル諸島4島の譲渡を要求することが条件になる。
日本外務省報道官の発表によれば、日本としては初めての日本の総理大臣が初めてノヴォ-オガリェフにあるロシアの公式大統領官邸に受け入れられたことを喜んで発表した。
報道官の言葉によれば、両国首脳は、ロ日関係は、アジア太平洋地域の安全保障と繁栄のために高次元に高める必要があることを合意したとのことだ。
そのためには、両首脳は、さらに頻繁に政治対話を行ない、本年7月の北海道「G8」サミットのために高次元の個別会談を開きサミットの準備にもっと当たる必要があることで合意した。
両リーダーは、北朝鮮の核問題で同国に非核化に向けて完全に開示させるために6ヶ国協議で協力し続けて行くことで合意した、
日本の外務省報道官は、両リーダーは、北朝鮮の核開発がシリアにも伝播しているのでないかとの疑いも含めて問題を協議した。両首脳は、6ヶ国協議を通じて、日本とロシアはピョンヤンに核計画を完全に開示させるため、協力を続けて行くことで合意したと記者団に語った。
報道官の言葉によれば、日本は、ロシア政府に、1970-1980年代に為された北朝鮮工作員による日本人拉致についてすべての真相をすべく北朝鮮に影響力を行使するよう依頼したとのことだ。
福田総理は、ロシア指導部に北朝鮮に、すべての問題、とりわけ、拉致の問題で影響力を行使するよう依頼したと日本の外務報道官は述べた。
外務報道官によれば、日本の東シベリアと極東の石油ガス開発プロジェクト、原子エネルギー、輸送、さらには環境保全の分野での両国の協力についての日本のイニシアティヴについても協議されたとのことだ。
両首脳は、イルクーツク州の炭化水素資源の探索プロジェクトの遂行が開始されたことを歓迎した。
日本外務省報道官は、この東シベリアでの協力のプラス面の最初の例は日本の石油ガス及び金属国営企業(JOGMEC)と)イルクーツク石油会社(INK)による推進されていると述べた。
北モグディンスク地域の地下資源を利用する権利のライセンスが、本年4月には、定款資本の50%をロシア側が持つJOGMECとINKの合弁会社、非上場企業INK、に利用できるよう手続きされた。2007年11月には、入札の結果、INKは北モグディンスク地区の地下資源利用権を向こう25年間利用できる権利を得ていた。この地域の面積は3747平方キロメートルで、イルクーツクから北に約1000km、将来的にはそこから資源が輸出される計画のある建設中の「東シベリア-太平洋」パイプラインから150kmのところにある。
最初の段階では、投資は、地震探索と試掘鉱床の掘削を行なうことから始める予定である。
モスクワでの会談の結果、福田首相は、日本の記者団に、プーチン大統領とメドヴェジェフ次期大統領との率直な意見が行なわれたことを表明した。彼は、これらの会談のお陰で、日本とロシアの関係を新しい段階に押し上げるための最初の重要な一歩を作ることに成功したと信じている。
福田康男首相は、先に、この日、日本語を教えているモスクワの第1533学校を訪問した。学校側は、日本の首相に、自分たちの知識を公開し、日本の歌を演奏し首相の心を感動させた。
日本の外務報道官の指摘によれば、日本語はロシアでは80の大学と50の中等学校で教えられているとのことだ。昨年の9月には、14の学校で、日本語が通常の授業時間帯で定期科目として教科に組入れられるようになった。
日本の政府は、若者の交流を通し、また日本の企業の財力によって、ロシアで日本語が教えられるよう努力していると日本外務省報道官は語った。
報道官の言葉によれば、モスクワでの会談では、年間の両国からの交流参加者の数を現在の100人から500人に増やすことで合意に達した。