ロシア人の3分の1は、国は経済危機を体験していると考えている
02:0806/02/2014

 

 

 

 

 

 

 

ロシア人の3分の1は、国は経済危機を体験していると考えている

 

月曜日(2月3日)に公表された「社会世論」ファンドのアンケート調査の結果、約34%のロシア市民は、国は現在経済危機を体験していると考え、31%の市民は近い将来の金融危機の到来の脅威は存在すると考えていることが判明した。

ファンドは、調査結果から、「経済危機の脅威は現在はないと17%の市民が考えている。しかし、28%の回答者は彼らあるいは彼らの親戚に、近い時期に、「最も必要なものを買うために資金が足りなくなった」、「食品価格が購入上限値を超えた」、「労働者の削減、仕事の減少がある」、等々と言った経済困難に直面すると考えていることを発表した。

アンケートのデータによると、ロシア人の36%はロシアの近年の経済状況は悪化していると確信し、38%は状況に変化はない、15%は改善の兆しがある、残りの市民は回答が難しいとしている。しかし、一方、61%の市民は近年、メディアの発表で、懸念あるいは心配を呼び起こす経済状況の変化があるとのニュースを見掛けないとしている。このアンケートは18歳以上のロシア市民1500人を対象に、2014年の1月25-26日にロシアの43の連邦首長体の100か所の人口密集体で行われた。

1月のルーブルは、全体的な新興市場の通貨のトレンドを引き継ぎ、急激に下落した。この下落傾向は、ロシア中銀が自由変動制に為替政策を切り替えたことも拍車をかけた。ドルのルーブルに対する1か月間の公式レートは、1月31日の時点で、8%増の35,24ルーブル、ユーロは7%増の48,1ルーブルに上昇(ルーブルでは下落)した。ロシア人は、ルーブル下落を背景に、より積極的に外貨を買うようになり、そのことが結果としてロシアの複数の都市の外貨両替所で外貨が不足するようになった。

政権の代表者と専門家たちは、市民に、自分の貯金にルーブルのレートが短期的に変更することに動揺しないよう助言している。例えば、アントン・シルアノフ財務相はロシア市民に、ルーブルの下落は短期的なものであると断言し、また、経済発展省のアレクセイ・ウリュカエフ相とロシア中銀のエルビラ・ナビルリナ総裁は市民に保有する意向を持つ通貨で動揺せずに貯蓄を維持するよう助言している。

 

 

 

 

 

 

クドリン、ルーブル安はインフレの増大を加速させるだろうが、現時点ではどの程度加速させるかは判らないと表明

 

アレクセイ・クドリン元財務相は、ルーブル安はインフレ(消費者物価上昇率)の増大を招くことになろう。しかしながらそれが通年結果でどの程度になっているかを現段階で言うのは時期尚早であると表明した。

クドリン氏は火曜日(2月4日)記者団に、「ルーブル安はインフレの増大の幾分かの要素にはなる。私は現在用意していないし、年間でどの様なインフレになるかを今言ってはいけない。1か月だけでは指数にならない」と述べた。

先週、アンドレイ・クレパチ経済発展省次官は、ロシアの2014年通年のインフレは一瞬では4,8%を超え、通年では5,2%になるになる可能性を予測している。これは、指数は、4,5-5,5%という従来予測の範囲に入ると強調し、さらに、ルーブル安は予測の変更と抱き合わせになると考えている。

ドルに対するルーブルのレートは2011年5月初めから下落傾向を示し、当時、ドルは27ルーブルだったが、これは、ドルが半年も掛からない間に23ルーブルから36ルーブルまで飛び跳ねた2008-2009年の金融危機時以来最低の水準だった。

 

 

 

 

 

 

沿海地方の「ズベズダー」工場に30億ルーブルの装置設置へ

 

株式公開上場企業「ダリニェ・ボストーチヌイ・造船及び修理センター」(極東造船修理センター)社は水曜日(2月5日)、価格が30億ルーブル(約100億円)を超える新装置の据付けが、ボリショイ・カメニ市(大きな石という意味の都市名)にある造船工場「ズベズダー」(星という意味の工場名)で始まったことを発表した。

発表によると、「現在、第一号工作機械の設置が終了段階にある。装置の据付け作業は4月まで続き、その時までに、2列の空間を設置し、1つ目の空間には、横断面の切断工程、もう1つの空間には金属の平板の加工工程が設置される計画だ。6つのこのような大きな空間から成る船体製造ブロックには、2014年の全期間中に工作機械と自動ラインが充填されることになっている」とのことだ。

工場は年間4万5000トンの鉄鋼を加工し、この生産能力は全ロシアの造船工場の約10%を占める。工場に設置される装置の総額は約30億ルーブルに達する。作業のすべては、ヨーロッパの専門家たち、つまり、装置納入業者たちの参加の下で遂行される。

発表によれば、「工場では、工学技術エンジニア、主要及び予備労働者を含め約380人の専門家が勤務することになる。一連の専門家たちは、韓国の大規模造船企業で理論的及び実践的な教育コースを受けることになっている。船体を形づける大型船架(台)での作業にはさらに約1000人の作業員が必要になる」とのことだ。

 

 

 

 

 

 

 

これは、Kotsyuba Sergey によって収集及び編集された、RIA Novosti  (ロシア・ノーボスチ通信社) 報道のダイジェストです。この情報を使用する場合、必ず、RIA Novosti  (ロシア・ノーボスチ通信社)、を引用して下さい。

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以上。