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ピョンヤン、オバマのためにミサイルを
17:3507/04/2009
 

 

 

アンドレイ・フェヂャーシン、ロシア・ノーヴォスチ通信社、政治解説員。

 

 

かくして、ピョンヤンは、予定通り、弾道弾ミサイルを宇宙に打上げた。大方の見方では、ミサイルが衛星船を宇宙に上げたのか、あるいは、「弾頭」が海洋に落ちたのかはもはやあまり重要ではないとしている。北朝鮮は約束したことを行なった。何らの警告や脅しも彼らを動かすことはなかった。このことをしないようにと、彼らへの執拗な提案が為されたにも拘らず打上げた。日本とアメリカ、韓国、ヨーロッパなどが、この打上げに非常に憤慨し、現在、北に対し何をし、如何に制裁するか決定する国連安保理臨時会議が召集されたことはなんだか不思議な気がする。

 

もし、「チェチェ」思想の国家がいつも何か徹底しているものがあるとすれば、丁度、「やらない」、「続けない」、「発展させない」などと言った類のあらゆる警告を誇示的に無視することだろう。

 

北朝鮮が行なったことは、はっきりとした生態研究の非伝統性に結びつくものすべてよりもはるかに深い問題を提起している。そしてこれはタイミングが良い。なぜなら、世界を、当然西側とりわけアメリカを、ピョンヤンへの態度を変えさせるように奮い立たせることができたからだ。アメリカと従来のように交渉を進めて行くことはもはや不可能になっていた。こんな交渉を行っても結果は出ない。北朝鮮指導部には、失うものがもはや何もない。ピョンヤンとは最近話し合いは特に行われていなかった。ピョンヤンは指令が出され、その結果を待つことが多かった。ついでに言うと、このようなことはピョンヤンだけでなかった。イラン、ベロルーシ、シリアへのアメリカの態度にも同じ様なことが起こっていた。しかし、彼らとは直接対話への移行が予定されている。なぜ北朝鮮とはそうならないのか?

 

バラク・オバマにとって、北朝鮮の核問題はいまや、イランの核問題、ロシアとの関係そしてアメリカへの世界での信任の復活に負けず劣らず重要な課題になるだろう。

 

北朝鮮は、自分でそれをあまり意識せず、そして正確にはそれを期待せずに、恐らく、44代アメリカ大統領に関わるすべての期待を平凡なものした。すべての利益になるように。なぜなら「オバマに有頂天になること」の練習が始まったのが遅かった。オバマはもちろん(ブッシュを背にすれば余計に)全く独創的だ。ブッシュ・ジュニアのような敵意を持って認識された大統領に代わって、バラク・オバマのように鼓舞を持って受け入れた大統領はかつて一度もいなかった。このような極端から極端への移行は非常に良くない根元を与えた。オバマ政権はどうやら自分自身で定着し、そして、バラク・オバマはこの世界は、オバマが関係していること、ブッシュではなく、に対しての純粋な人間的感謝の中で、彼と共に交渉のテーブルに座る義務があるとの考えを他人に説得し始めた。

 

オバマは言う、「ヨーロッパには耳を傾け学びにやって来た」と。ヨーロッパ人はすべての最近のサミット、G20、NATO、EU-USA、で、すでに彼にヨーロッパの現実の外交についての幾つかの教訓を与えた。44代大統領は獲得しようと思ったことすべてを獲得したわけでない。北朝鮮のミサイル打上げは、世界を非核社会にすることが可能かもしれないがそんなに簡単なことではないことを示した。「相手」の関心、それがどんなに共感を持たれないものであっても、も考える必要がある。そのためには、(アメリカ、ロシア、中国、日本、韓国そして北朝鮮)の北朝鮮の核問題に関する6者会談のテーブルに、全員を満足させる協定プロジェクトを置く必要がある。