ヤナ・ミシチェンコ、ロシア・ノーボスチ通信社。
先週、国際情報通信会社「ロシア・ノーボスチ」通信社にて、日本の建設設計の大手会社「株式会社日建設計」とロシアの会社グループ「メトロポール」によりモスクワ南東部で推進される初めての大規模多機能総合都市開発ロ日共同プロジェクト「メトロポーリヤ」に関する記者会見が開かれた。
両社は2007年12月10日に、共同作業協定に調印した。都市開発プロジェクトは、以前の「モスクヴィッチ」社の生産工場の敷地内に、面積約150万平方メートルのオフィス、ホテル、商業娯楽設備、スポーツ及び居住用の不動産の建設を目的としている。「メトロポール」グループのM.スリペンチュク社長は、総合都市開発プロジェクト「メトロポーリヤ」への総投資額は30-40億ドル(3180-4240億円)に達する可能性があると発表した。しかし彼は、会社の自己資金だけでなく社債を発行して資金源を確保することも考えているので、プロジェクトにすぐに多額の資金を投入する必要はないと述べた。
記者会見では、日本側を代表したのは㈱日建設計の取締役会長のM.中村氏で、彼は、本プロジェクトで一番強調したいのは、開発都市が緻密に凝縮された施設になり建設の際に最新のエネルギー節約技術が使われる点であることを明確にし、本プロジェクトの作業について説明した。同氏の言葉によれば、本プロジェクトで最も高い建物の高さは300m以上に達するとのことだ。事前の計画では施設建設は4-5年以内に終了する予定だ。
「メトロポール」グループは、日本に自社の公式事務所を開設した最初のロシアの会社になった。すでに長い間「メトロポール」は日本の業界との関係を築いている。かくして、「メトロポーリヤ」プロジェクトが不動産の分野でロシアにとっても日本にとっても相互の利益になる経済協力を発展させて行く上で新しい大きな一歩になると期待できる根拠はすべて揃っている。