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アルコールなしの新年
17:4010/12/2008
 

 

 

マリナ・スモヴジ、ロシア・ノーヴォスチ通信社に寄稿。

 

 

ロシアの住民は、それでも、国家から、10日間の新年の休暇というプレゼントをもらった。ある人は、危機がもっと伸びるとの危機的考えで「外国旅行のラストチャンス」だと判断し、外国旅行を購入し休暇を祖国から遠く離れて過ごすだろう。またある人は、家で「祝日生活」を過ごすだろう。その場合でもロシアの新年の食卓は控えめで主要要素の1つ、アルコールは川のように流れ出ることはないだろう。金融危機の条件で、購入者は節約するようになっている。製造会社は、酒類の価格を下げようとしない。安くする余地がないからだ。

 

新年の祝日準備が豪勢に行なわれていた過去の正月の豪勢さは来るべき新年では繰り返されることはないだろう。消費者は、食品の支出を切り詰めている。アルコールに対する需要も減少している。そのことは製造企業も販売企業も渋々認めている。もし、以前の四半期が彼らにとって最も利益を上げられ、様々の種類の食品で売上げの20-40%をもたらすことができたとするならば、本年はこのような成長を期待することはできないだろう。このような傾向は市場の全方向で観測される。フランスのシャンパンのロシアでの販売量が減った。外国産のワインも以前ほどロシア人は買わなくなった。市場参加者は、コニャック、ウイスキー、ジンの需要にも変化が出てくるだろうと予測している。これらの商品は需要が変動する商品だ。購入者はそれらに替わる代用品、もっと安い同等品あるいは他の種類の飲料水を求めるからだ。簡単に言えば、最近までJohnny Walker Blackを好んでいた人が新年の夕食にはJohnny Walker Red Labelあるいはウオッカの壜しか買う余裕が無いかもしれない。

 

しかし、ロシア人にとって最も身近で母国の飲み物であるウオッカも、状況は良好ではない。消費者は、すでに夏の終わり頃から飲料を節約し始めている。市場参加者は、1壜当たり135-170ルーブルの価格のウオッカ販売量は今後の3ヶ月以内に下落するだろうとの見方をしている。人々は、もっと安いアルコールに移行し、ブランド品には手を出さないようになった。勿論、1壜約130ルーブルする「グリーンブランド」あるいは「プチンカ」を飲む消費者もいるかも知れない。しかし、アルコール連邦地域市場研究センター(TSIFFRRA、ロシア語表記でЦИФФРА)所長ワジム・ドロビスは、消費者はこのウオッカは90ルーブルのウオッカに比べて何も良いところがないことを十分に知っていると指摘した。今後、市場参加者が語るには、この傾向は続くだろうとしている。そしてウオッカの現物販売量は減少することはないが、金額で表示された販売額は下落するだろう。つまり、安いウオッカが高いウオッカに代わって売れることになる。

 

恐らく製造業者は、このような消費の好みを考えるかも知れないし、価格値引きのキャンペーンを始めることもできる。なぜなら、周知の如く、稼ぐことは2つで可能だ。商品価格か流通で勝負するかの方法だ。

 

しかし、すべてはそんなに単純ではない。ウオッカの価格で、主な割合は、現在0,5リットル壜で34,7ルーブルを占めている物品税が占めている。物品税に、原価16-18ルーブルの場合、10ルーブルの額の付加価値税を加える必要がある。「最も安い合法的ウオッカは80-85ルーブルする。その場合この商品の採算性は2-3%ではなく、1-2ルーブルである。従い、メーカーは商品を安く作ることは具体的な可能性がないために無理だろうとアルコール商品製造連盟管理部会次長ドミトリー・ドブロフは説明している。ウオッカの価格が下がることは来年も期待すべきではない。税法によれば、物品税は、無水アルコール1リットルに対し173ルーブルから191ルーブルに上がるこのなっている。

 

そして、合法メーカーが購入者の期待に応えることができないならば、昔から存在する競争相手、非合法者が台頭する。彼らは完全にそれに対応できる能力を持っている。ウオッカ製造者は、最近、特に、地域で、1壜50-60ルーブルでカフカス産ウオッカの納入の高波が見られると指摘している。ウオッカの最低の価格(あり得ない価格)にすることによりこの飲み物に非合法の性質を持たせている。しかし、何の支障もなく書類上手続きされた偽造ウオッカの販売を撲滅するという点では、この低価格販売は役に立たない。ウオッカの最低小売価格に関する政令は、現在まで、政府に認めれていない、つまり、このウオッカの非現実的に低い価格を法的に非難しその品質を検査する根拠は何もないことが問題なのだ。

 

ところで、TSIFFRRA(ЦИФФРА)のデータでは、非合法ウオッカは、年間に飲料される40度酒類の全量のうち65%に達している。そして、新年にかけての非業法者の積極性は、この指数を押し上げると推測させる根拠を持っている。このことは、悪化する市民の社会経済状態も示している。しかし国内を世界金融危機から救出することに積極的に取組んでいる役人は現在、偽造品あるいはそれを飲んでいる人の問題まで特別な作業をやろうとしない。