バイカル湖の学術探検に参加している深海有人船ミール-1号とミール-2号が、地球で最も深い淡水湖と考えられる湖の最深部への潜水を行なった。
現時点では、バイカル湖の正確な深度についての最終的な情報はない。探検の参加者たちは、2つの以前から知られている情報源に当てにしている。その1つによれば湖の最深部は1637mであり、もう1つの情報源によれば1642mである。
探検の最初の日の7月29日、深海有人船は、オリホン島とスヴャトイ・ノース(神聖岬)半島との間にあるバイカル湖の最も中心部への潜水時に、1580m以上の深度地点に到達した。学術探検隊々長でロシア下院議員のアルツール・チリンガロフはその時、潜水は記録のために行なうのではなく、バイカルの最も深い地点への潜水が探検の主要目的であると述べた。
バイカル湖学術探検は2年間の予定で行われる。その一環では、湖の様々な地点に有人船ミール-1号とミール-2号により160回の潜水を行なうことが予定されている。潜水地点までは、特殊なバージ船が深海有人船を誘導する。探検時には、湖底の研究、炭化水素資源の埋蔵探検、地質構造現象に関するデータ収集、考古学上の構造の観察が行われる。
年齢が2500万年に達するバイカル湖は東シベリアの南部に位置し、地球上で最も深い湖と見なされ、ユネスコの世界自然遺産のリストに登録されている。湖の長さは636kmある。バイカル湖の水の量は約2万3000立方メートルあり、淡水の量としては世界では20%、ロシアでは90%の量を占めている。
湖に生息する動植物の多くは、もはや地球のどの貯水池でも見られない。バイカル湖の発生の秘密は、今日まで、その謎が解かれておらず、この質問に学者たちは300年も回答を出そうと試みている。