経済発展省、2014年の第2-3四半期には経済は停滞から脱出するだろうと予測
経済発展省のアンドレイ・クレパチ次官は、同省は2014年の第2-3四半期(4-9月)の経済停滞からロシアの経済は脱出すると予測していることを発表した。
クレパチ次官は「冬季穀物会議」での演説で「残念ながら経済は現段階では停滞が続いているが、我々はそれでも第2-3四半期にはこの停滞から脱出するはずと予測している」と述べた。
彼は、経済発展省の評価では、第一四半期(1-3月)のロシアのGDP(国内総生産)の成長は約1%になるだろうと付け加えた。
ロシアの1月の産業生産の落ち込み、1,8%に達す
ロシアの2014年の季節要因含めた産業生産の落ち込みは、経済発展省の試算によると、1,8%でロススタット(ロシア連邦統計庁)の試算より大きいと発表した。クレパチ次官は、「冬季穀物会議」での演説で、「現段階では1月は喜ばせる数字ではない。ロススタットは、12月に対して産業の落込みを季節的カレンダー要素を考慮して1%という試算しているようだが、我々の試算では、セクターの構成を考慮するともっと悪い数字で1,8%だ」と述べた。
2014年のロシアのインフレ、ルーブルの切り下げがあれば5,3%付近に近付くだろう
経済発展省のアンドレイ・クレパチ次官は、2014年のロシアのインフレは、ルーブルの切り下げがあるならば、特定目標として設定された5,5%は越えず、恐らく5,3%近辺に近付く数値を予測すると発表した。
クレパチ次官は、「冬季穀物会議」での演説で、「我々がウオッチしているルーブルの切り下げが仮にあっても、インフレは恐らく、設定された特定目標値の5,5%までは達しないだろう。現段階で、我々は、恐らくこの範囲の中間値に位置する値、約5,3%、になるだろうと予測し見ている」と述べた。
彼の意見では、ルーブルの為替レートはインフレの動きに大きな役割を果たすが、切り下げの効果が国内価格に影響を及ぼすのは約1,5-2ヶ月後になろうとしている。
経済発展省、ルーブル瓦解の条件は観測されないと言明
経済発展省のアンドレイ・クレパチ次官は、同省ではルーブル瓦解の条件は観測されず、穏便に下落する傾向を示すだろうと言明した。
クレパチ次官は、「冬季穀物会議」での演説し、「ルーブルのレート瓦解の何らかの前提と条件、そしてそのことで国民が神経質になることは、我々の見解では、存在しない」と述べた。
彼は、「傾向としてはルーブルは緩やかな下落を辿ることになろう」と付け加えた。
先週の木曜日(2月20日)ルーブルは前夜の大幅安の後、下落は鈍化した。先週の水曜日(2月19日)の夕刻にルーブルは、ウクライナの政治情勢の先鋭化と財務省が貯蓄基金に外貨を購入するとの宣言を背景にルーブルは急激に下落した。
ユーロは先週水曜日(2月19日)の取り引きでは、49,35ルーブルに達し過去の記録的高値を塗り替え、ドルも36,73ルーブルに達した2009年3月以降記録したことがない36ルーブル(35,87ルーブル)に接近した。
2011-2013年の民営化取引総額、5860億ルーブルに達す
連邦資産の民営化計画遂行の結果について経済発展省の報告から、2011-2013年の大企業の株式民営化取引総額が5857億ルーブル(1兆9330億円)に達したことが判明した。
2013年だけで大企業の株式取引総額は2864億ルーブルで、過去3年間の総額の約半分を占めた。
2011-2013年の期間では総額でロスイムーシチェストヴォ(ロシア連邦財産管理局)により、民営化計画遂行の一環で、公開株式会社への改組決定採択の対象となった815社の株式パッケージが民営化され、ロシア国庫財産の522施設、216社の連邦国家単一企の民営化が行なわれた。
当初は2011-2013年には、1423社の公開株式会社、43社の非上場株式会社、11社の有限責任会社の定款資本株式、298社の連邦国家単一企業、さらに、734件の記名財産施設が民営される予定だった。
ロシアの商工会議所とクラスヤルスク地方、クラスノヤルスク経済フォーラムで協力へ
クラスノヤルスク政府は、広報室を通じて、ロシアの商工会議所とクラスノヤルスク地方が第11回クラスノヤルスク経済フーラム(大会議)において協力することで署名したことを発表した。
協定は、同地方のアンドレイ・グネズヂロフ副首相とロシア商工会議所のウラジーミル・ストゥラシコ副会頭が署名した。
「ストゥラシコ副会頭は、他の複数の経済フォーラムと比べて今回のクラスノヤルスク経済フォーラム、プラグラムが広範であることとフォーラムで審議される問題の内容で異なっている」と指摘した。発表によると、フォーラムの一環で、ロシア商工会議所は、地域内部の問題だけでなく、シベリア及び極東地域の全体的発展を対象にした「シベリア地域商工会議所連帯の推進」についても論議するとしている。
第11回クラスノヤルスク経済フォーラムは2月27日から3月11日まで開催される。フォーラムには、ロシア政府の3分の1、すなわち、2人の副首相アルカジー・ドゥヴォルコヴィッチ氏そしてイーゴリ・シュワロフ氏を含む8人の閣僚が出席する。
2013年のクラスノヤルスク経済フォーラムには世界16か国とロシアの57地方から4000人以上が出席した。フォーラムでは総額40億ルーブル(132億円)に及ぶ26件の投資協定が署名された。
ロシア、3月には外国定期航空機の輸入税の撤廃へ
ユーラシア経済委員会(EEK)の代表者は「プライム」通信に、2017年1月1日までに旅客機のロシアへの一時的に関税非課税導入を延期することを決定することで合意したと発表した。
同代表は、この決定は近々公表されるものと予測し、「委員会は決定を承認し、近日中に公表するだろう」と述べた。
EEKは「決定は、関税同盟加盟国間の旅客輸送産業の発展を促進するだろう」と考えている。
合意によれば今後は優遇制度の恩恵に与る(あずかる)のは、170席以上219席以下(以前は、111席から160席までと219以上の席を持つ航空機だけだった)の肘かけ椅子の航空機も対象になり、例えば、ボウイング737型機とエアバス320型機のような大型定期便も恩恵に与ることになる。
彼は、「関税の完全な条件付き免除の期限は、このような航空機に対して一時的に輸入通関 に付された日から5年、つまり、2021年末まで継続されることになる」と付け加えた。
これは、Kotsyuba Sergey によって収集及び編集された、RIA Novosti (ロシア・ノーボスチ通信社) 報道のダイジェストです。この情報を使用する場合、必ず、RIA Novosti (ロシア・ノーボスチ通信社)、を引用して下さい。
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