日本の最隣人 - サハリン
17:3018/01/2008

サハリンとクリル諸島は、永遠に潮騒の聞こえる海、年代とともに曲がりくねった終わりのない山脈、水晶のような純粋な小川のせせらぎ、サケ・マスの川、つまり、この地の美しさが人々の目を驚嘆させ、喜ばせてくれるすべてのものについて触れて置かないことには語ることはできない。

 

ユジノ・サハリンスクは、ユニークな、ロシアで島が州になっている唯一の首都である。

 

サハリン州で規模と経済的意義においてもっとも大きい都市は、ススナイ低地に位置する。サハリン州は80万平方メートル以上の面積を占める。オホーツク海の沿岸まで最も短い距離は25kmだ。沿岸の西には、間宮海峡、南に22kmのところにはアニワ湾がある。都市は東から、サハリンの南の最も古代のススナイ山脈で囲まれている。その最高点はプーシキン山で高さは海抜1045mである。西側からは都市はミツリスキー山脈の支脈で囲まれている。

 

市の中心の場所はV.I.記念広場だ。広場には都市の住民とお客は祝日や盛大なイヴェントの時集まる。冬には広場は、祝日の灯が輝き、緑の木のお客様、クリスマス・ツリーで飾られる。レーニン広場には、記念に過去の建物が保存されている。

 

ユジノ・サハリンスクを訪問するすべての客を驚嘆させる最も鮮明で独特な建物がコミュニスト通りに立っている。3段式の丸いかわらぶきの屋根が遠くから見える。門に近づくのも面白い。すると、無意識に、あたかも宗谷海峡の上を流れているような歓喜を覚える。そして日の出る国に行ったような感じになる。この素晴らしい建物にはすでに多年に亘り、1946年5月11日に建設された市と州の最古の文化施設であるサハリン州郷土博物館が開館している。これはロシアで唯一の帝国の王冠の日本スタイルの建築物だ。

 

サハリン州芸術博物館は、1983年に開館され、最初の展示会は1985年に開かれた。この間に博物館は、市の文化生活の真の中心になった。博物館は積極的に展示作業を行なっており、サハリンの人に7000点を超える自分自身の展示品だけでなく、著名なロシアの他の博物館に保管されている傑作も展示している。

 

A.P.チェホフの書籍「サハリン島」記念文学芸術博物館はサハリンのシェホフ研究の中心である。1890年に、サハリン島に、ロシアの作家A.P.チェホフは訪問し、そこの住む人々を記述し、多くの家々を訪ね、島民や流刑囚の生活に接した。

 

博物館は、ユジノ・サハリンスクで、A.P.チェホフが書いた「サハリン島」の単独出版100周年を記念した国際会議が行われた1995年に開館された。

 

サハリン鉄道歴史博物館。

 

博物館の開館は2004年7月30日。博物館に保管される展示物や書類は、鉄道幹線の建設や発展そしてベテラン鉄道員の様子を紹介している。

 

サハリン鉄道は現在は複雑な鉄道複合システムになっている。鉄道の長さは804,9kmで南と北を結んでいる。

 

地質博物館。この博物館には、独特の鉱物見本のコレクションが展示されている。博物館には、サハリンやクリル諸島の有効鉱物資源の見本、さらに、極東地域やロシア及びCISの様々な地域で採れる鉱物、鉱石、装飾細工用石も展示されている。

 

1992年には、A.P.チェホフ記念サハリン州ドラマ劇場を基礎にしてA.P.チェホフ記念サハリン国際ドラマ劇場(チェホフ-センター)が建設された。現在では、チェホフ-センターには、ドラマ劇場、児童と若者用劇場、映画コンサートホール「オクチャーブリ(10月と言う意味)」、若者文化センター「コモソモール(共産青年同盟)」、コンサートホール「カプリチオ(狂想曲、奇想曲の意味)」が構成組織に入っている。

 

映画愛好者は映画館を訪問するのも面白い。

 

映画館としては、「オクチャーブリ」、若者文化センター「コモソモール」、「プリミエル(主役という意味)」そして「パノラマ(眺望)」がある。

 

ユジノ・サハリンスクには、極東の大規模情報、文化、学術研究センターの1つであるサハリン州汎用学術図書館を含め、20以上の図書館がある。

 

ユジノ・サハリンスクには、様々な信仰の著名な寺院が建てられている。最も頻繁に訪問者が現れるのは、もちろん、ロシア正教ヴォスクレセンスキー大聖堂だ。尤も、他の聖堂の訪問者も決して少なくはないが。

 

アルペンスキー旅行のキャンプ地「ゴールヌイ・ヴォズドゥフ(山岳の空気)」も市の住民や客の間で評判が高い。計画によれば、近々2年以内に旅行キャンプはアルペンスキー総合施設に改装される予定だ。

 

Yu.ガガーリン記念文化休息市営公園は、最も重要な市の子供や大人、客にとっての文化的余暇の中心地であり、独特の場所である。

 

市民は散歩をし、ボート漕ぎやスポーツを楽しみ、また、汽車でサハリン児童鉄道に乗車することもできる。この小型幹線鉄道は1954年に建設され、数年間ロシアではこの種の鉄道で唯一の鉄道だった。

 

公園地区には、総種類で100種類以上に及ぶ様々な哺乳動物、鳥類そして爬虫類が飼育されている動物園がある。

 

ユージヌイ(ポリナイスク市、旧名佐知)では何が人々の心を捕らえるかすぐには思い浮かばない。ある人は、冬の街頭の高い雪のトンネル、あるいは、屋根から滴る2メートルのツララかも知れないし、ある人は、アヴァンチュールを求めてすべてのバーやレストラン、カジノに興味を示すかも知れない、またある人は物思いに沈むチェホフと並んでナナカマドの下のベンチに座る、正確には、「島は数え切れない程豊だ!ロシアは良い人たちに何と恵まれているのだろう!」......「地の果てにロシア人は自分の良い面も悪い面も持ちこんだ」........という偉大な作家の句を読んだロシアの全愛読者をサハリン島に興味を起こさせた同作家の素晴らしい記念碑のそばに座っていれば十分と考えるかも知れない。