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サミットでは予期せぬことは何も起きない
18:4022/01/2008
 

東京。1月18日。ロシア・ノーボスチ通信社。アンドレイ・フェシュン。

7月7日から9日まで日本の北の島、北海道、にある洞爺湖々畔で開かれるG8サミットでは世界経済の主要方向と最も先鋭化した政治の問題が論議されるだろう。しかし、予期せぬことは何も起きないだろう。この旨、サミットの日本政府の首相のシェルパ(案内役)を務める河野雅治外務審議官が言明した。

 

ロシア・ノーボスチ通信社のインタヴューに応じ、今回のサミットの最重要テーマに言及しながら、同氏は「サミットの議題を全体的に言えば、世界経済の主要方向と、最も先鋭化した政治問題、例えばアフリカに存在する問題、が重要テーマになる」と語った。「シェルパ」氏(河野審議官)は、アフガニスタンやイラン、パキスタンの情勢についても話が及ぶことは避けられないとの意見を持っている。この際アフリカと中東が注意を向けるべき主要地域であると見なしてはいけない、寧ろ、注意を向けるべきことは、すべての国の問題を一箇所に統合して論議することである。特にアフリカではこのような統合して問題を捉える必要性が顕著に現れている」と述べた。

 

日本は、サミット参加国にとって全く予期せぬ提案や計画を推挙することにより、何か「秘密の兵器」を使う用意があるのかとの質問に答えながら、河野審議官は、過去には何か似たようなことがあったかも知れないが、今は何も秘密の計画はない。まず最初に、準備作業は、実を言えばドイツのハイリゲンダムサミット終了直後に始められたために、時間を要する。それ以後も、我々は、一度ならずロシアの代表イーゴリ・シュヴァロフやその他諸国の代表と会談した。従い我々は何も秘密を持っていない」と述べた。

 

河野審議官は、「寧ろ、会談の最中で世界の政治状況が極端に変化したりあるいは経済状況が極端に悪化した場合に発生し得る予期せぬテーマについて論議するかも知れない。そのような場合は、そのテーマは、当然、サミットの議題に含めることになる」との意見を述べた。

 

日本は、短期あるいは長期的展望で、特に、地球温暖化問題に関して何を提案するのかとの質問に対して、日本のシェルパは、地球温暖化は複雑な問題だ。従い、一番、そして、最も重要なことは、何か利用することを始めるのではなくて、1つの方向で行動する用意のある諸国のグループを組織することだと答えた。それらの国の中に先進国だけでなく発展途上国もあれば、役割の分担について論議することができる。ある国は技術を、また別のある国は資金を提供することができると審議官は考えている。

 

もう1つの重要なことは、2050年までの長期的展望を念頭に入れると、このことはハイリゲンダムサミットでも論ぜられたが、近代技術だけの利用の問題を検討することは不可能な点にあると河野審議官は確信している。彼は、いわゆる「革命的技術」は明日や明後日を目標にしたものではない。開発は20年30年先を目指している。サミットはまさにそのために存在するのだ。何が出来るか、何が必要なのかを定めることが必要なのだと河野審議官は述べた。

 

先週、G8各国首脳の私設代表者たちが東京で洞爺湖サミットの議題を審議した。

 

日本側は、地球温暖化の問題、環境汚染、アフリカの発展援助、大量殺戮兵器拡散防止そしてテロとの闘いの問題を検討に付すよう提案した。サミットまで残された時間に、同様の会談があと3回開かれることになっている。