ロシアは、3月28日の土曜日の夜から、3月29日の日曜日にかけて、「夏時間」に移行した。この移行により、今はモスクワと東京の時差は1時間短縮され、5時間になった。
「夏時間」、そしてその後「冬時間」へと、時間の移行を支持する人は、これには経済的根拠があると確信している。彼らの論拠は、電力エネルギーとエネルギー資源を節約できることだ。専門家は、その結果ロシアでは毎年、25億キロワット・時の電力エネルギーが節約されていると試算している。
さらに、時計の針を移行させる時間は、多くの農業企業の作業時間の開始、暖房季節の終了と始まり、電力消費に影響を与える大気温度やその他生活及び産業要素の上昇・下降の時間帯に合わさる配慮もされている。
しかし、この措置に反対する者もいる。例えば、多くの学者は、現存の時間計算システムを変更すると、生活に重要な、そして遺伝学的に間接的の「覚醒-睡眠」のリズムを、遺伝学的上、間接的に狂わせることになると判断している。「夏時間-冬時間」体制の適用は、半年の間1時間早くロシア人を強制的に覚醒させ、そして、秋と冬の数ヵ月間すべて自然ではない労働のリズムを作らせることになる。
これは、専門家たちの意見では、身体の羅病率を高めるだけでなく、交通事故を起こす率を高め、自殺の試みさえ増加させるとのことである。統計では、時計の針を移行させた後、自殺希望者の数は、ロシア全土で50-60%増えるとしている。
現在、「夏時間」への時計の針を移行する体制は、カナダからオーストラリアまでの全経度で110ヵ国、そしてヨーロッパ諸国ではすべての国が適用している。