ロシア大統領、極東フォーラムは利益を創出する新しいプロジェクトを立ち上げる手助けになり得る
20:0708/09/2009

ロシア大統領、極東フォーラムは利益を創出する新しいプロジェクトを立ち上げる手助けになり得る

 

ロシア大統領ドミトリー・メドベジェフは、火曜日にハバロフスクで開幕した極東国際経済フォーラムで作成された推薦案(レコメンデーション)は実際の実務面で応用され、ビジネス界の代表者たちがお互いの可能性をもっと良く知り合い、利益を創出する新しいプロジェクトを立ち上げる手助けになるとの声明を出した。この声明は、ロシア極東管区の大統領全権代表ヴィクトル・イシャエフが、フォーラムの開幕に当たり、メドベジェフの挨拶文として読み上げた。ロシア・ノーボスチ通信社は、このフォーラムの総合情報担当会社としての役割を果す。

 

 

イシャエフ、ロシア極東の総合的発展への投資を呼び掛け

 

ロシア極東管区の大統領全権代表のヴィクトル・イシャエフは、フォーラムで演説した際、火曜日にハバロフスクで開幕した極東経済フォーラムの参加者にとって、極東と奥バイカル地方の総合的発展につながる投資を引き起こす決定を作成することが必要だとの声明を出した。イシャエフは、「重要なことは、現在我々の前に課されている課題の遂行、すなわち、今後の投資をロシア極東と奥バイカルの確実な総合的発展につながるように振り向かせることで、そのためには、投資し易い環境を作り上げることも必要だ」と述べた。

 

 

下院、極東の発展計画の調整の道を提案

 

ロシア下院副議長のワレリー・ヤゼフは火曜日、記者会見で、下院議員たちが下院の傘下の下で、極東で実現されるすべての連邦計画を調整する統一司令部を創設することを提案していることを発表した。投資に関する質問に答えながら、彼は、近々に、中央連邦の資金投資も極東の自治体の資金投資も増やす必要のある優先プロジェクトの1つは、極東のガス化計画であると指摘した。このプロジェクトが実現すれば、年間最大3000万m3のガス採掘が可能になり、当地の企業や市民にガスを供給することが出来るとのことだ。「ガス化が実現すれば、当地の年間実質総生産(GDP)を13,5%まで高めることが出来る」と指摘した。

 

 

ハバロフスク知事、原木の輸出関税の値上げを延期するよう呼び掛けている

 

 

ハバロフスク地方知事のヴャチェスラフ・シポルトは、「原木の禁止輸出関税の導入は3年間延期する必要がある。これは地方の木材市場の安定の確保に役立つことになるからだ」と言明した。彼の発言によれば、地方の木材セクターの近代化戦略の実現は、木材輸出が抱える問題の解決や政策を最適化するのに必要不可欠であるとこのことだ。

知事は、「木材小売業者や輸出業者の行動やダンピングの結果、我々は輸出利益を最大30%まで失った。ロシアの木材の価格は、同類・同質の商品の外国市場での他の競争国の価格と比べた場合、著しく安い」と述べた。彼は、木材産業での投資プロジェクトを実現させようとする効率は、インフラ組織の不整備、高額な輸送コスト及びエネルギー料金により抑制されていることを指摘した。

 

 

「ガスプロム」、極東のプロジェクトに投資

 

「ガスプロム」の取締役会副会長アレクサンドル・アナニェンコフはハバロフスクでの極東経済フォーラムで、同社が極東で遂行している投資プロジェクトの額は、金融危機にも拘らず、2009年には300億ルーブル(約800億円)増の670億ルーブル(約1800億円)になったと発表した。彼は、東方ガス化計画はロシア東部におけるガス分野発展の長期戦略の根幹を成すものであると指摘した。彼の発言によれば、本年の7月、「ガスプロム」は、「サハリン-ハバロフスク-ウラジオストック」幹線ガスパイプラインの計画的建設に取り掛かったとのことである。パイプラインの第1号基の建設は2011年の第3四半期に終了する予定とのことだ。

 

 

「メタロインヴェスト」、2014年末までトップ・マネージャーへのボウナス支給を停止

 

「メタロインヴェスト」社の発表によると、同社の取締役会が同社の幹部マネージャーへの報奨金やボウナスの支払いを2014年末まで停止する決定を下したとのことだ。取締役会副会長のセルゲイ・シュヴァロフは、「この決定は、ボウナス停止を実現させることで上半期の総計で生産や財務活動にプラスの影響に転じさせる「経済危機下における我が社の作業効率向上大規模計画」の1つである」と言明した。この計画により、鉱物資源採掘企業「メタロインヴェスト」の操業率は、本年の上半期の総計で、年初の55%から85%まで高まっている。会社させるをを出し、ていることを発表した。

 

 

住宅抵当融資会社、大衆クラスの居住地建設への融資に取組む

 

株式公開上場会社「住宅抵当融資」会社(ロシア語略でАИЖК )は、ゴスバンクグループ(それには、ガスプロムバンク、ガスプロムバンクイポチェカ(抵当銀行)及びガスプロム-インヴェスト(投資)が構成組織に入っている)とアルハンゲリスク州とケメロヴォ州との間で未完成物件への融資の最初の同意を結び、1平方メートル当たり3万ルーブル(約8万円)以下の購入価格で大衆クラス(エコノミークラス)向けの住宅建設への融資計画に取り掛かった。

プロジェクトへの融資は9月末までに開始し、プロジェクトの終了は2010年半ばを目処にしている。

現在、АИЖК は、大衆クラスのための住宅建設への融資提供の可能性について複数の他の銀行とも交渉している。